2011年10月31日月曜日

技術審査


教室では技術審査という勉強方法があります
それはお手本も何も見ないでブーケを描く学習です

様式化されたサクソンフラワーは
デザインのバランス感覚を身につけるには大変適した題材です

サクソンブーケ科で6パターンのブーケを2年近く学習しながら作品制作を行ないますが
バランス感覚を身につけるには又それなりの学習が必要になります
何も見ないでそして写さず描く事から等身大な自分の感覚が自分自身で見えてきます
審査を受けると言う目的を持ちますと
流れやバランスそして花達の関連性をより深く理解しようと思う感覚も出てきます

技術審査までの緊張した学習がもう既に感覚を身につける学習が始まっています
それが自分自身の感覚に対面できる第一歩だと思いますので

審査を受けられる方全員がこの学習方法からこの感覚を摑んで頂ければと願います

2011年10月23日日曜日

サクソンフラワー7


10月のサクソン2のレッスンでは6月展示会にむけて新しい花の学習を行ないました
それぞれの花の描く手順と筆の作り方そして入れ方をしっかり摑んで頂き
後はたくさん描き込む事によって達筆なお花へと変化させる事を理解していただけました

今回葉の色彩をライトグレー、スモーキーブルー、ダークブルーグリーンで描き
花の部分にもスモーキーな色合いを出すためライトグレー、スモーキーブルーを加え
大変落ち着いた色彩に挑戦してみました

レッスンに参加できなかった生徒の方々は是非し写真を参考に描いてみてください
次回11月サクソン3はこの色彩の2度目の色入れをレッスンいたしますが、
途中参加の方々にはアイリス、ガーベラの描く手順も指導いたします
セミプライベートレッスンでも希望されましたらサクソンレッスンを行ないます

展示会にむけて技術力がつくサクソンフラワー是非勉強し直してみては如何でしょうか



2011年10月22日土曜日

QEDクラブ



QEDレッスンでは毎回ランチに新作や試作作品を使ってお食事をいただいております
午前中のレッスンで器の制作や学習に没頭した後、
ゆったりとデザインやお料理と上絵の色彩とのバランスを楽しみながら食事をする事は

違った角度からの色彩力、デザイン力、表現力の勉強になっております
私自身も試作の色々なデザインの展開や食材に合った色彩感覚を試してみる
大変貴重な時間であると共に生徒とゆっくりお話がする楽しい時間にもなっています

今回これまでの学習の成果といたしまして絵付けをされていない方々のためにも
上絵の器の楽しさを体験してお食事を楽しんで頂けますように
QEDの料理長と相談させて頂き最もお料理も器も楽しんで頂ける鉄板焼きで
お料理のコースを期間限定で行なうことになりました
新作、試作、レッスン課題作品を選ばせて頂きましたので

この機会に是非生徒の方々にはご家族、ご友人をお誘いのうえ
上絵付けの器の楽しさを共有して頂けたらと思います

詳しいインフォメーションはホームページのニュースの欄をご覧ください

2011年10月18日火曜日

テクニック審査勉強会


ブーケのバランスをしっかりと身に付ける事が最も大切になります
一番適した学習方法は鉛筆でのデッサンを繰り返す事です
これは直接器に描くより気軽に練習を行なえる事で
感覚を身に付ける学習の場合毎日少しずつ繰り返し行なう事が一番です
過去に描いたブーケの手直しも大変勉強になり自分の感覚の上達の目安にもなります
感覚を身につける学習は粘り強く行なう事が最も大切で
これは全ての事に通じる事でもあります

デッサンからしっかりブーケのイメージを摑んだ後は
器の下絵をなるべくあっさりと描く様にします
イメージがしっかりすればする程簡単な下絵で描く事が出来ます
イメージが浅い程細かな下絵が必要になってきます

絵付けの場合次に大切なのが筆への絵の具の含ませ方です
いかに描きやすい絵の具の濃度を筆の中に入れられるかで
花や葉の生き生きさが変わってきます
基本のお魚のストロークの練習から学習できます
初心にいつでも戻って
テスト前のこの2週間描く事の良い癖を是非身につけてください
その事が今回のテストの一番の目的でもあります


2011年10月16日日曜日

サクソンフラワー技能テスト


11月1日にサクソンフラワー技能テストを行ないます
テストは見本作品など一切見ないで定められたお花の種類でブーケを描いていきますが 
これはブーケバランスの感覚を身に付ける大変良い学習で
しっかりした事を身につける最短距離の学習だと思います

このテストを15−6年前から行なっておりますが既に300名以上が受けられ
確実に生徒のレベルアップに繋がっています 
この学習はテストの形態をとる事によリそのテスト前の十分な復習をしていただくことによって確実にバランス感覚の土台を身に付けられております
このバランスの感覚はこれからの全ての器のデザインに応用できる
基本の円に集約されますので 
これは写しの学習から自分のブーケをデザインできる第一歩の学習だと考えてください


今回も10名以上の方がテストのための学習して頂いておりますが
自由にブーケを描けるようになるよう今までやってきた学習を身につける事を目標に
この後の2週間を使って頂けたらと思います




2011年10月12日水曜日

デザインシャワーBird



デザインシャワーの新たなデザインは鳥と羽根を加えて制作してみました
デザインシャワーは色々な形の器にデザインを発展させる事が出来ます
色彩のバランスがこのデザインの場合最も大切ですが
思いついた色合いで何枚も描いていくうちにだんだんと纏まってきますので
思いのままに描く事を試みてください


鳥を小さく描くには鳥を大きく描いて筆のストロークと描く手順をしっかり学習してから
筆先を使い同じストロークで丁寧に描きますと
小さくても動きのあるしっかりとした鳥が描けます
筆はあまり細い物を使わない方が絵の具の表面が滑らかになります
現在教室では3号の筆を基本筆として使用しております


次回11−12月レッスンではデザインシャワーの
ドングリ、ナナカマド、松、ブラックベリー、キノコ、イチョウ
の描き方のレッスンを行ないます
デザインのアイテムとしてたくさん身につけてみてください









2011年10月9日日曜日

暖炉


 デンマーク人は生活のなかでキャンドルや暖炉を生活の中に取り入れ楽しんでいます
暖炉の普及率は大変高く暖炉は特別な物ではありません
キャンドルも日常の生活の中でのあらゆる場面で使われ
特に日照時間が短くなる時期には朝食の食卓からキャンドルをつけます
キャンドルの柔らかな火の明かりは蛍光灯の人工の光と異なり
何とも言えない安らぎを感じさせ食事をより美味にしてくれる不思議さがあります


私の器の色彩もこの柔らかな炎の光の色を大変意識して描く事を基本にしています
薪を燃やしての暖かさ、薪の香り、バチバチする音、色を絶えず変化する炎が
五感を呼び覚ましてくれます
作品制作に詰まった時など暖炉に薪を入れて炎を見ていると
だんだんと固まった感覚がほぐれて導線が少しずつ繋がってくることが実感できます


私の作品制作に絶対に切り離せない自然のエネルギーのキャンドルと暖炉です







2011年10月2日日曜日

フローラダニカ



ロイヤルコペンのフローラダニカ部での作品制作は
オリジナルのフローラダニカ植物図鑑からその原画を見ながら直接器に描いていきます
フローラダニカ植物図鑑はエッチングされた絵に
一枚一枚水彩で色彩が施された大変に手間のかかった図鑑で

今から思えばオリジナルの図鑑から器を描くこと、
これが伝統あるシリーズの最大の特徴だったのではないでしょうか
そしてオリジナルの植物画を目の前にして描く事から得られる雰囲気
作品の雰囲気や魅力に繋がって行くのだと思います


デザインは植物の原寸大で描く事が決りで、
全てフリーハンドで器に直接鉛筆で下絵を描いていきます
下絵は鉛筆であたりをとった後、原画のエッチングの線の雰囲気をペンで描きだします
この時の線の色には決りがあり線書き用に調合した絵の具で
スモーキーなライラックで粒子の大変細かなものを使用します
この線書き用の色のブレンドはパープル、ライラック、グレー、シルバーグレー  
彩色は2回、淡い色から描き焼成後濃い彩色を施します
 
現在6月よりオリジナルのフローラダニカ図鑑から作品を描くクラスをスタートしました
作品の雰囲気、魅力をオリジナルの絵から私がフローラダニカ部で体験した事を
少しでも忠実に伝えられたらと思っております









2011年10月1日土曜日

筆一本の可能性


芭蕉
器への絵付けの学習方法はいかにシンプルに物を捉えシンプルな筆さばきで描けるか
その奥の深さを掘り下げる事が出来るかではないでしょうか

特に大切なのは一本の筆で色々な表現が出来るようにするという事です
これは大変難しく思いがちですが一本の筆の可能性を十分に理解する事により
他のサイズ、形の筆の可能性も理解できるという事です


思えば在籍していたロイヤルコペンハーゲンのフローラダニカ部で
たしか3号のサイズの筆で四年間描き続けさせられました
とにかくワンサイズの筆だけで、色々な表現の可能性を学習し追求した事が
体の一部のように筆を使いこなすことを身に付けられたのだと思います


皆さんも是非4−3号の筆を使い熟してみてください