2012年9月30日日曜日

出会い


RCのアンティックのカップ
ダグマーシリーズの淡いオレンジのカップ&ソサーです
全て手作業の叩きの技法で製作されています
フローラダニカ部で仕事をしていた20年前まで同部で
少量ながら製作されていた事が思い出されました

前回デンマークに帰国した折、町のアンティークショップで偶々出会いました
カップ12客にケーキプレート12枚のセットでバラでは販売しないとの強気
昔の思い出にコレクトしておくには少し数が多すぎましたが
絵付けを施し生まれ変わらせてみようと思いきって購入しましたが
この淡いオレンジの下地に色をのせてうまく発色するか
特に使ってみたいイエローレッドは通常他の色と混ぜ合わせる事が出来ませんし
焼き上がった他の色の上にのせると焼成後変色してしまいます
一客色見本で無駄にするつもりでイエローレッドをのせてみたところ
不思議な事に何の問題も無く発色してくれました

何かデザインしてカップが喜んでくれたような嬉しい気持ちになりました
スタジオに飾ってありますのでレッスンの時に見てください

2012年9月28日金曜日

新会場レッスン


”レストラン I(アイ)”でのレッスンをスタートしました

東郷神社に隣接する緑に囲まれたエリア、
地産地消、旬産旬消のこだわり、

静井シェフの新しい感覚のフレンチ、
色々なジャンルの芸術と食を楽しむ”食とアートの会”の活動
若くて新しい考え方がいっぱいのレストランです

今回個室でのレッスンを行ない半個室でのランチ
シンプルでモダンなレストランのインテリアに合わせて
フルシュテンブルグのシンプルモダンなジガーシリーズを使って
デンマークで製作した新作の
コスモスのデザイン/ドングリ/サクソンフラワーの革新の器を使ってみました
描くだけのレッスンから食と器を楽しめたレッスン、
新たな感覚を参加者の方々共に私も楽しませて頂きました

レストラン I



2012年9月27日木曜日

新色の開発


EUでは環境問題の関係上、上絵の具の成分の基準が厳しくなり
現在まで購入出来た基本色の何色かが廃盤になりました
それに変わる新色を色々とテストしています
定番色イエローも廃番になってしまいましたが
新基準のイエローを発注中です

今回新色の3色を発表しました
スモーキーパープル/グラスグリーンライト/クロームイエロー

スモーキー色は現在4色ありますが、パープルが加わり5色になりました
スモーキー色同士の混色で落ちついた色彩の色を作る事が出来ます

グラスグリーンライトはフローラダニカの基本色のグラスグリーンに
限りなく近い色合いに調整しました

クロームイエローは大変透明感のある鮮やかな黄色で
この色の特徴でもある透明感が透き通った黄色の葉の表現に大変適しています
注意点は焼き上がりの色合いがかなり異なりますので
その変化の度合いの感覚をしっかりと掴む事です



2012年9月25日火曜日

レッスンランチ


料理が盛りやすく、調和しやすく、
そして複数が揃うとより楽しくなるデザイン
今回のQEDランチで使用いたします

プレートの
それぞれの色合いやドングリの量を変えた試作プレート
実際に使う中でベストバランスのデザインを見つけ出します
頭の中のイメージが実際に使える形になる瞬間です

生徒の方もその体験をとうして使って魅力的なデザインの学習に繋がる頂けると思います
描く勉強だけでは決して掴めない器のデザインの本質を体験してください

2012年9月22日土曜日

フラワー展


表参道ヒルズで催されるニコライのフラワー展のオープニングに行って来ました
花々の色の合わせが大変に印象的で、
日本人と異なった彼特有の色彩感覚の世界が表現されていました
命ある花の一瞬の輝きを表現する楽しさと難しさそして儚さ
この自然の緊迫感を器に表現出来たらとなんとすばらしい事でしょう
絵付けのイメージを生み出す何かがありますので是非見に行ってください

フラワー作品の一つに使用した私の弟子のグラス作品もあります

2012年9月19日水曜日

レストランテ濱崎






濱崎シェフのお誘いで食事に行って来ました。
新作のドングリの器をどのように料理をのせてくれるか
ワクワクして器を持参しました

このドングリの器の前にレストランにある私の器に
シェフの心にこもった料理を次々にだしていただき
食事の流れの中での器の色彩、空間バランスの大変有意義な学習が出来た事と
頭の中でのデザインが目に見える形と味に変わった瞬間を久しぶりに堪能出来ました


こんなレッスン近い内にシェフと相談して是非やりたいと思います

2012年9月18日火曜日

秋桜レッスン


レッスンが15日から始まりました
まだまだ夏の陽気ですが器の中には秋の気配を感じられるデザインを描きたくなります

今回秋の風を感じられるようなコスモスをテーマにデンマークで時間をかけて描く手順、表現方法を整えてきました。特に花火他の先端を描く筆さばきはデモンストレーションを見て頂くと大変良く理解していただけます。シンプルですが大変奥深い所があります

見本作品も多数制作しましたので是非ご参加ください
春に描く桜と同様毎年秋に描きたいお花です
時間をかけてじっくり学習していただけたらと思います

2012年9月16日日曜日

オニヤンマ




連日の真夏のような暑さに秋風が吹き始めたデンマークから来た体には堪えますが、
時差の調整には絵付けが一番で頭がすっきりします

今回研究科課題のコスモスの作品を描き、器の中はすっかり秋です
赤とんぼでも描きたくなりますが外は真夏の天気で
オニヤンマの方が今の気持ちには合っているような、、、

フルシュテンブルグの比較的新しいプラチナのカップ
現在ヨーロッパではプラチナ入りの器が大変流行してます
写真のカップ、フルシュテンブルグ社に訪問した時に頂いたものですが
オニヤンマをソーサーに置いたスプーンのようにデザインしました
プラチナとオニヤンマの金属的な質感がうまくマッチ出来たと思います
シンプルさの中で絵付けの最大の効果がでる様に考えてました
このオニヤンマのカップが今の東京の外の光にぴったりです

このカップでコーヒーを飲みながらコスモスデザインもうひと頑張りです



2012年9月14日金曜日

帰国


9:30定刻どうり成田に到着しました
世界でトップクラスの運行に乱れがない航空会社と宣伝しているとおり
SASの毎回定刻どうりの運行には驚かされています
デンマーク国内のほぼ毎日乱れている電車の運行を考えると奇跡に思えてなりません
スーツケース一杯に詰めこんだ作品たちも破損もなく全て無事でした
スタジオで展示いたしますのでレッスン時ゆっくり鑑賞してください
又新会場”レストラン アイ”で使用予定の器も
最新のフルシュテンブルグのプラチナラインの器にデザインしました
レストランのインテリア、料理とも大変マッチするよう同シリーズ選択してみました
作品とお料理、それを取り巻くインテリアや自然環境を五感で体験する事は
素敵な作品を生み出す事の基本です
木々に囲まれた都会の中心ではない新会場レッスン是非ご参加ください

2012年9月11日火曜日

晩夏


南から高気圧と暖かい空気が流れ込み今年の夏最後の暑い日になりました
ただこの海で泳げそうな天気も明日まで
明後日からは一気に最高気温15度になるとの事でした
レッスンが今週土曜日から始まりますので明日のフライトで日本に帰国します
休暇のほとんど毎日作品制作を楽しみましたので
生徒へのデザインのお土産がいっぱいです
これから最後のひと泳ぎして持参する作品のパックにかかります

2012年9月10日月曜日

ドングリ


孫と森に散歩に出かけ沢山の種類のドングリを摘んできました
まだ季節的にはドングリが木から落ちていないため
高い場所に付いているドングリを摘むのは少々大変でしたが
グリーンからブラウンに変わりつつある美しいドングリがたくさん採れました

プレートに無造作にドングリを散らしたデザインをおこしました
ポイントには金彩の葉を入れ秋の紅葉した葉のイメージに、
ソテーしたジロール茸の料理に良く合いそうです
孫も気に入ってくれました





2012年9月9日日曜日

ジロール茸


秋の味覚が八百屋さんに姿を現しました
日本では あまり馴染みがないジロール茸です
最近イタリアンやフレンチのレストランで出るようになりましたが
デンマークでは秋の大きな味覚の一つです
森にこのジロー茸狩りに行くのも子供の楽しみの一つで
この新鮮な茸はシンプルにバターでソテーしパンにのせて食べるのが一番のようです
早々購入しましたが100グラム280円程度でした
今制作中のドングリのプレートを使ってみようと思います

生活の中のデザイン


コペンハーゲン市内で大変お洒落な工事用の外壁幕を見かけました
建物の外壁の工事中でしたが町の景観に配慮した考え方がこんな所にも
デザインマインドの文化が感じられる事に驚きを感じ
生活の中で目に入るものがいかに大切かつくづく考えさせられました


2012年9月8日土曜日

秋の菩提樹


秋の日差しを受けて菩提樹が色づき始めました
実もまんまるになり実のオリーブグリーンが黄葉した葉に映えてかなりの存在感です
たいへん大きな木ですので下から見上げる事しか出来ず
目に入る葉のほとんどは裏葉でしたが光で透けた葉脈がたいへん印象的でした

次回の研究科菩提樹レッスンのテーマとして
この秋の日差しで透けた葉の表現に挑戦してみます


2012年9月7日金曜日

風の表現





コスモスが風に揺れている表現を茎と葉を省略して描いてみました
蕾を散らす事によって顎のグリーンが、省略した茎と葉を感じさせてくれます
金彩は花々の集まる中央に彩色する事によって淡い花の輪郭を際立たせてみました

器のデザインは描き込みすぎない事が肝心で絵の具の重さを感じない
あっさりとした雰囲気の中にピリットした色彩のコクがあるのが一番です
  
プリントでは決して表現出来ない部分をより鮮明にして表現する事が
手描きの器の楽しさですので描く際にイメージをしっかり持つ事です
 
さあ秋の風を感じるコスモス、描いてみてください

コスモスデザイン


デンマークではすっかり秋の空気になりました
コスモスのデザインの準備が整いました

風に揺れる雰囲気をどのように表現したらだせるか

#花を描く筆使いをシンプルにする事
(一枚の花びらを2ストロークで描く)

#描く手順をしっかり見つける事

#紙でデッサンをたくさんして花のかたちのイメージをしっかりとつける事です

花はあまり強い色彩ですと動きが止まってしまいますので
新色のスモーキーパープル、スモーキーピンク、そしてライトピンクを使用
影に新色のライトライラックとライトブルーグリーンを少し早い筆のタッチでのせ
花びらのひだを花心から一気に描いて見てください
花びらのひだを花全体に書き入れすぎると柔らかさが無くなってしまいますので
線の細さと濃さにも気をつけて描く事です

今描いているコスモスのディナープレート、
レッスンの昼食で使い料理とどのように調和するか楽しみにしていてください


2012年9月5日水曜日

散歩コース





徒歩で一週すると90分程かかる
大きな森が自宅の近くにあります
ブナ、オーク、菩提樹などの大木が沢山あり
春には一輪草が咲き乱れ、秋には森一面の黄金色と
道端に落ちた沢山のドングリで楽しませてくれます

日一日と変化する季節の変わり目は森の空気を体いっぱいに吸い込むと
イメージの中で体の中の空気が色彩に変わる様な感動を覚え、
太古の昔に人が洞窟に絵を描き始めた気持ちが何かわかる様な気がしたりします

器に描く色彩もこの感動が詰まっている事が基本ではないでしょうか
食欲が湧き、森の空気を感じられるそんな絵を器に描きたいです




2012年9月3日月曜日

収穫祭


農業学校で収穫際 が行なわれました
今年は天候にも恵まれて豊作で有機栽培された野菜がいっぱい並び、
野菜中心のバーベキューを野外で食べる事も出来ました
ただ町から来た人の車でいつもは静かな道も駐車された車でいっぱいでしたが

刈り入れが済んだ畑の上をたくさんのツバメが飛んでのどかな風景でした