上絵付けをする上で絵の具と筆は最も大切なお道具です。
筆には色々な種類がありますが基本になるサイズは丸筆の3−4号が一番適しています。
7−8号の小さい筆から使い始めてしまいますと小手先の技術ばかり身に付いてしまい、
勢いや動きといったデザインを生き生きさせる筆さばきのテクニックが身に付きません。
絵付けの筆は一本一本が手作りですのでそれぞれの筆に個性があります。
初心者にその善し悪しを見分ける事は難しいですが、
描きやすいかどうかはわかると思いますので
同じサイズの筆を2−3本同時におろして比較してみる事をお勧めします。
新品の筆は糊で形を固めていますので手で揉んで解してみてください。
筆に水をしっかりと含ませ絵の具を入れて基本のストロークで描きます。
これを何回か繰り返してストロークを描いていくうちに筆にしなやかさがでてきます。
描いたグラデーションから筆の固さやバランスをみる事が出来ます。
グラデーションの中に濃い線が出たりストロークの最後の筆の終わる部分が乱れたりした場合筆の毛並みに問題があります。
ほとんど場合糊がとれていないで毛の何本ががくっついている状態が多いようですので
指で柔らかく揉み直してください。
次に筆先の毛が一本でている事がありますが筆の中心の命毛ですので
カミソリで抑えるように切ります。
初歩の方々は指導者に筆を選択してもらうのが一番です。
バランスの良い筆を使う事、
腕を上げるには決してバランスの悪い筆で練習しないように。