2011年8月30日火曜日

洗礼式テーブルセッティング





今回デンマークのオープンサンドの正式なセッティングを紹介します
食事の進行は以前にも紹介させて頂きましたが
最初にいただくニシンの酢漬けに使う小皿をディナー皿に重ねてセットします
ニシンの酢漬け用皿は洗礼式のため
ロイヤルコペンハーゲン母の日のプレート
この皿はニシンに使いましたら下げてしまいます

ディナープレートは”ミッドサマーナイトドリーム”
夏の北欧の東の空の色の淡いスモーキーブルーと

西の空の色のスモーキーピンク二色のプレートがあります
セッティングは交互にこの二色のディナープレートを使用


新作の”水の生き物”のマイセン菱形小皿はバター入れとして
一人に一つずつテーブルのアクセントとしてセットしました

テーブルクロスはジョージ・ジャンセンのアンデルセン童話

カトラリーはジョージジャンセンのベルナドッテ

ナプキンリングとして洗礼服と同じ色のリボン
グラスはホルメゴー社のビールグラスとアクアビットグラス
通常オープンサンドの飲み物はビールとアクアビットです








洗礼式1



昨日は孫の洗礼式でした
一昨日荒らしの様な天気が一転して
朝から大変よい天気の日曜日になりました

デンマークの国教はプロテスタントのルター派
学校でも宗教の授業が行われほどですが
一般のデンマーク人は毎週日曜日に教会に行く程信仰心は厚くありません

洗礼は
後三ヶ月前後で正式に命名が行われ
日本のお宮参りと全く同じ様な感覚で
一つの儀式をとうしてお互いの連れ合いの家族が知り合い
親類の絆を深める事にあるように思います

洗礼用の赤ちゃんの服は先祖代々のものが使われ
男の子の場合ブルーのリボン女の子の場合はピンクのリボンが使われます

洗礼式後パティとなりますが息子夫婦の希望で自宅で行いました
洗礼式パティのテーブルセッティングを次回ブログで紹介させて頂きます





2011年8月25日木曜日

自転車道

デンマークは昔から自転車大国です
自転車専用道路の普及はすばらしいものがあり
わが町からコペンハーゲンまで行く40kmの海岸線道路には
写真の様な専用道路が出来ております。
コペンに住む娘がたまに自転車で我が家までやってきます
2−3時間かかるようですが
スポーツジムへ行く感覚だそうです
ただ帰りは電車で自転車ごと乗せて帰ります
電車にも自転車、乳母車専用車両がありいたせりつくせりです

サクソンフラワーペンワーク

メインとサブのお花がバラのブーケ
小花に基本のポンポンダリアとツリガネ草
サブのバラは斜め下向き
茎、葉はグレーのペン書き
影入れはライトグレー、スモーキーブルー、グレー

サクソンフラワーの葉に部分にペンワークをしたオールドサクソンと
筆ですべてを描くライトサクソンの二種類があります
葉の部分をペンワークをしますと花の部分の柔らかさが大変引き立てる事ができ
特にキャンドルの光の下でその美しさが一段と輝きます

ペンワークは繊細な葉の表現が可能ですので
ブーケのゴージャスさをだすには大変適してます
豪華な金彩とも大変合いますので
主に晩餐会用のデザインの器に用いられます。





2011年8月24日水曜日

静けさ


デンマークの森の静けさに来られた方は大変驚き
自然と都会がすぐ近くにありながらのこの静けさに心を癒されます

森の空気を一杯に体に入れながらの散歩は
毎日少しずつ変化する自然を五感で感じさせてくれます
なんだかこの感覚が蓄積され
小手先や表面的な知識だけのデザインでない
作品の雰囲気や味を
そしてこの静けさが作品の気品を出してくれる様な
そんな気がしてなりません

いつかそんな作品が描き出せるよう
又散歩に行ってきます




サクソンフラワー2


ラッパ水仙とチューリップ3輪のブーケを例にとって
バランスの説明をしてみます

サブにあまり使用しないチューリップをそれも3輪入れ
バランスを取る事はかなり難しいですが3輪の向きサイズを変えて描きます
描く手順としては下向き、上向き、そして横向きです
上向きの花と横向きの花が重なっていますので奥の花全体を描いてから
手前の花を描き重なった部分は筆で下の色をとる用に描きます
ヘッド、サブの花そして茎、葉と描き
今回は最後に2種類の小花ミモザとデージーでバランスを取ります

このブーケの場合チューリップを色々な開き加減を十分に学習してある事が前提です
研究科の方々は次回レッスンまで今まで習ったお花の練習を十分に熟しておいてください

サクソンブーケは例えれば書道の様なもので 
達筆なお花は地道な鍛錬からしか到達できません
是非達筆なお花を描く事を目標に楽しんでお稽古してください



2011年8月23日火曜日

サクソンフラワー1


次回9月からの研究科レッスンはブーケの色々な組み合わせにも挑戦してみます 同じ種類のお花を何輪か組み合わせても面白いですので一例を紹介します


サブの部分はお花の向きが違った同じ種類の何輪かを入れるとボリュームが出ますが
少し詰めて描きませんと中央が横に広がりすぎてしまいます

小花もサブのお花の下の部分に入れ横の広がりが抑えます
最後のブーケのバランスをミモザでとるとかなり簡単に仕上げられます



お花の部分をすべて描いてから茎、葉と続けるのが基本ですが
バランスをとる最後に描く小花はブーケ全体ができ上がってから入れるのが良いでしょう

次ブログでラッパ水仙とチューリップ3輪のブーケの例をとってみます

茅葺き屋根




 家の前の海岸通りはコペンハーゲンに続く旧街道で
ちょうどこの辺りからコペンハーゲンまで35−6kmの距離です
昔は馬車でコトコト行った風情が今も残っています。

その当時この辺りは小さな漁村でその名残の茅葺き屋根の漁民の家が何軒もあります
それにしても何百年も経っている家とは分らないくらい
きれいに手入れが行き届き、
家の中はセントラルヒーティングの近代の設備になっています

日本では茅を拭く職人がほとんどいなくなってきているのが現状のようですが
さすがお国柄こちらは職業として受け継がれており茅葺きが見直されています
理由は茅葺きはタイルの屋根瓦より長く保ち冬は暖かく暖房費もかなり節約できるようです
近代的な新築の家より価格が高いわりに人気が大変高く
売り出されると短期間で売れてしまうようですがなかなか売りに出ないようです

2011年8月22日月曜日

New Color

スモーキーな新色を使ってサクソンフラワー

少しくすんだスモーキートーン 
柔らかな色合いとくつろぎを演出します
白磁全盛の食文化 
次ぎにくる器の色彩ではないでしょうか
現在北欧ではスモーキーカラーがキッチンの道具が流行色で
室内の壁も少し前まで白が主流でしたが徐々にスモーキー色に主流が移ってきています
白は清潔感や明るいイメージがありますが
やわらかな落ち着いた色合いに人の心が引きつけられるのではないでしょうか

サクソンフラワーの花の部分は従来クリアーな色彩で描かれますが
あえてスモーキーなトーンで一回目を描き
二回目の彩色のアクセントでクリアーな色を使って深みを出しました
葉の部分はほんのりとグリーンが感じられる程度のモノトーン
アクセントにグレーを強めにいれ花を浮かび上がらせます。

次回研究科レッスンでいくつかのブーケパターンをやってみる予定です
それぞれの方の色彩感覚で雰囲気が変わりますので
他の方の作品を見て一段と深い学習が出来ると思います







2011年8月21日日曜日

カラー 2


電動ミキサーは色々な種類がありますが、
ポットを二つかけられるのが一番経済的です
ポットの中に入れたセラッミク玉で色をすりつぶします
かなり音がしますので家の外の納屋がお勧めです。
ポットもサイズが色々ありますが個人用で使う場合
容量が500cc程度の物で良いかと思います
これで一回で200−400グラムの色を挽くことが出来ます
写真のミキサーは日本製で陶芸関係を扱っているお店で購入することが出来ます。





カラー


上絵付けのカラーは通常市販された物を使用するのが一般的ですが
工業用プリントに使用する少し粒子が粗い物がほとんどを占めています。
粒子が大変細かい手描き用にするには工業用カラーと
大小異なるセラミック玉そしてそれらを混ぜ合わせやすいようにアルコールを
磁器の壺に入れて電動ミキサーで60−100時間かけます。
色の種類によって粒子の細かさが異なりますので
バイオレット、パープル系は100時間
ブラウン系、ブルー系は90時間
イエローは60時間程度必要かと思います。
ミキサーをかけ終わりましたらセラッミク玉と分けてから乾かします。
アルコール分がしっかり飛ぶまで2−3日
すっかり乾きましたらつぶして粉の状態にして完成です。
だいたい一色を作るに5−7日要します。





2011年8月20日土曜日

おしゃぶりの木

おしゃぶりの木



森を抜けた教会の前に赤ちゃんのおしゃぶりがたくさんぶる下がった木があります
何か日本の七夕を思い起こす風景で
おしゃぶりの赤や白や青色がお花の様に見え初めて見た時には驚かされました


この木の由来は”もう君は赤ちゃんではないのでおしゃぶりを森の妖精に返しましょう”
と子供におしゃぶりをやめさせるために始まったようです
それにしてもおとぎの国らしいおしゃぶりとの別れさせ方だと感心しました


そういえばクリスマスも11月30日にサンタクロースからソックスが郵送されてきて
ベットの脇に掛けたそのソックスに
12月1日から毎朝小さなプレゼントが24日のクリスマスイブまで届けられ
24日そのソックスを訪ねてきたサンタクロースに返して
大きなプレゼントを引き換えに頂く


オシャブリのしてもソックスにしても
目には見えない妖精(子供には見える)やサンタクロースに返す
なんと素敵な幼児教育でしょう


大人になって見えなくなってしまったもののなにかを思い起こさせてくれました


2011年8月19日金曜日

デザインシャワー”水の生き物たち”




9−10月のレッスン課題”水の生き物たち”の作品制作が一段落しました
今回フルシュテンブルググレックのデミタスカップとマイセンの小皿を使って
デザインしてみましたが思った以上にデザインが合いました
小皿は烏賊、さゆり、エビ、かに,金魚などを先に描きそのバランスをとるように
ムール貝、ホタテ貝,釣り針を加えました
色々と試してみましたがこれが一番バランスがとれているように見えます
鉛筆で当たりを取らない方が描いた絵が面白くなりますし
金魚の赤はデザインの色彩のポイントになりますので
入れすぎに注意してみましょう
グレックの金彩は絵付けを施す前にした方がデザインがしやすいと思います
出来上がったデミタスで飲むモカ最高でした。
自己満足、、、、

2011年8月18日木曜日

森の入り口

 
晴れたり曇ったりスコールの様な雨が降ったりと天気の移り変わりが激しい一日でした
8月も中旬が過ぎ森はほんの少し秋の気配で
毎日散歩に行っていますと本当に肌で感じるから不思議です

雨上がりの緑は一層美しく北欧独特な柔らかなグリーンに土の香り
絵付けで疲れた目が元気さを取り戻します
それにしても森に蚊があまりいません
いたとしてもいつ刺されたのかわからない日本の忍者のような蚊でなく
いたって大雑把な蚊達で肌に止まればすぐにわかります
止まってから刺すまでもモタモタしてますのでそこをバシーと
環境が違うと蚊の性質まで違うのかと思ってしまいます

この森の道を抜けますとおとぎの国のような町の協会の屋根が見えてきます
そこにかわいい赤ちゃんのおしゃぶりの木がありますので次ぎに紹介させて頂きます



フルシュテンブルグ 4

絵付けセミナールーム 

お城の中にありますミュージアムの一室に絵付けのセミナールームです。
大変明るい環境でゆったりと絵付けの作業が出来そうで
人数的には12名座れますが
手置き台を置きましたら8名くらいがちょうど良い広さです。
月に何回か絵付けのセミナーが実際に行なわれているようで
先生のお見本の作品が展示してありました。

フルシュテンブルグの絵付け部門の生産は大変少なく
昔からの技法で描かれた作品がほとんどでした。

ここでセミナーを行う際はただどん欲に色々な技術を習得するのでなく
現地のペインターの方々に我々の色彩感覚や絵付け技法を見て頂いて
素敵な絵付けの交流が出来たらと思います。

日本文化をほんの少しのお土産として
何かそう感じさせるアットホームな工場です。



2011年8月17日水曜日

ハーバー祭り


6月の夏至祭に続いて年二回定例の
町のヨットハーバー祭りが行われます。
今年は天気に恵まれず大変肌寒く雨が降り出しそうな天気でしたが
それでも外でのバーベキュー大会や子供たちのボート大会など寒さなど何のその
夜の12時まで生バンドが入ったダンスパーテーも行なわれさすがバイキングの国です。

毎回子供たちの海洋生物の体験学習ために生け簀が作られます。
蟹、カレイ、小魚など触ったり捕まえたりる事が出来ますが
冷たくてなかなか手を深くまで入れられず少しかわいそうでした。
鱈の身をひもに結んだ洗濯バサミにはさみカニ釣りが行なわれ大騒ぎ

子供は何処の国でも一緒で笑い声が夏の最後の祭りに響いて
 
子供だった頃の日本のお祭りを思い出せてくれました。





フルシュテンブルグ 3

工場内にある製品のShop
製品のすべてを見る事ができ、広さと種類の多さに驚かされました。
白磁を見る事は絵付けをやっている方ならわかると思いますが
器のデザインから色々と絵付けのデザインを考えたりして
何時間見ていても飽きません。
それにしてもフルシュテンブルグ、一メーカーでこれだけの種類を製造している事に
見れば見るほど驚かされました。
セミナーを実現できた際に参加者が毎日毎日通いたくなる魅力的な場所で
なんだか宝探しの気分で素敵な白磁を出会え
そうです。
私が行っても見つけた宝物はかわいいデミタスでした。



2011年8月16日火曜日

フルシュテンブルグ 2




フルシュテンブルグは人口1300人の大変小さな町で
工場はウエーザー川を見晴らせる小高い丘のうえに建っています。
もともとお城だった所を磁器製造所にしたので
周りの環境は自然に囲まれ時代をタイムスリップした錯覚に襲われます。



こんな環境で絵付けをしたら目に映る色で
ごく自然にヨーロッパの雰囲気いっぱいの作品を制作する事が出来るのでは思いました
日本の生徒を連れて近い将来是非セミナーをやってみたいと思っていたところ
工場にちゃんとしたセミナールームが整備され宿泊する設備も準備中との事
日本の生徒との絵付け三昧のセミナーの夢がすぐにでも実現できそうです。
それにしても自然、環境、白磁ショップ、セミナールーム、ミュージアム、レストラン
三拍子も四拍子も揃っていてワクワクします。









隠れ家カフェ



車で15分くらい行ったもう一つの森の中に
お気に入りのカフェがあります。
池に囲まれたおとぎの中に出てくるような水車小屋の佇まい
素朴なホームメードのクルミのチョコレートケーキは絶品で
自然の大きな器に盛られているようで小さめの白いお皿から
デザインのイメージがどんどん湧いてくるのか不思議なくらいです。
マグのコーヒーも美味しく
来年のデンマークセミナーでみんなを連れて行く所のリストに入れました。


2011年8月15日月曜日

フルシュテンブルグ 1


フルシュテンブルグのアリアナのコヒーカップ
取っ手の部分が大変凝っていて
個展の鳥のシリーズに使用させて致しました。
シンプルなデザインの中の取手の個性が大変気に入っています。
 
昨年
総代理店のN氏と工場を訪問した際
取手部分の制作行程を見せて頂き丁寧な仕上げに大変驚かされました。
近年人件費の安い東南アジアや東欧に工場を分散している会社が多い中
MADE IN GERMANYを頑に守っているドイツ気質の数少ない会社の一つです。

白磁の種類も大変豊富で昔から大切に作られているシリーズも沢山ありました。
最近では色々なデザイナーとコラボした新製品も次々と発表して
大変魅力的な会社です。


日本画のような自然






 
久しぶりに我が愛犬を連れて森へ散歩に行ってきました。
14歳の真白い秋田犬ですが体力、足腰がだいぶ弱り
長い散歩に行くと次の日にはがっくり疲れてほとんど一日寝ています。
今日は朝から体調が良さそうなのでゆっくりと近くの森の池まで行きますと
浮き草が大発生して池一面がイエローグリーン
カモの家族がのんびりしてました
近づくとスーと泳ぎ出しその光景が一枚の日本画のようで
池のあちこちから気ままなカモの位置を気にしながら気に入ったアングルで
うまく写真に収めました。
主人の私が撮影に懸命になっている間、
我が愛犬帰るエネルギーの充電らしく木陰でのんびりして
どちらが散歩に連れて行ったのか分からない光景でした。




2011年8月13日土曜日

銀箔



以前レッスンで行なった銀箔を貼ったワタリガニをもう一度制作を試みてみました。
と言うのも偶々仕事場を整理していましたら
箱の中からすっかり忘れていた日本より送った銀箔がドサッと出てきたからです。
この銀箔焼成温度の調整が大変難しく
何回も焼成しますと銀に色が悪くなったりはがれたり
又貼る時に気泡が銀箔の下に入っていまい焼成後穴があいたようにとれてしまい
失敗作が山ほどで来た記憶がありした。
失敗は成功のもと
今回久しぶりの再制作でしたがい一回で成功いたしました。
1)銀箔を貼るのは最後の焼成の前で焼成は一回で抑える
2)貼る時に器に指で薄く水をつけておく
3)貼ってから完全に乾燥させてから窯に入れる
4)焼成温度は780−90度がベスト(窯のタイプによって異なる)
5)銀箔を貼る部分には色をのせない
是非銀箔を使う時の参考にしてください。
銀箔の厚さも何種類かあるようですが色々試してみるのも面白いです。
焼成後の細かなひび割れが毎回異なってできます。
因に甲羅以外の部分の色は、
ライトブルー、ライトブルーグリーン、スモーキーブルー、
バイオレット、スモーキーブラウン、ブラックです。



2011年8月12日金曜日

QM 2

 
昨日世界最大級の豪華客船QM 2がわが町にやってきました。
15万トン乗員乗客を入れて4千人、
サザンプトンから北欧フィヨルドクルーズの途中で
世界遺産のコロンボルグ城の見学に寄港したようです。
ただ天気は小雨の降るどんよりとした一日でしたが、
町は何千人もの観光客で大賑わいでした。
観光のお目当てのコロンボルグ城は
シェクスピアのハムレットの舞台になった城で
昨日の小雨のどんよりした天気の雰囲気にぴったりでしたので
観光客はハムレットの世界に飛び込んだようで喜ばれたと
わが町の地方紙の一面に載っておりました。




2011年8月10日水曜日

9月レッスンの準備


9−10月のレッスンで水の生き物のデザインを行います。
サユリ、イカ、カニ、トビウオ、エビ、ホタテなどなど、、、
ちょっと寿司ネタのようなものばかりですが
バラバラに不規則に描いて色彩でバランスの調和をとっていきます。
この少しアンバランスなデザインが使って楽しい器になります。

さてこの楽しいデザインのヒントは、ばら寿司
行きつけの鮨やでばら寿司を目の前でつくるところを見て思いつきました。
アイデアは机の上からでないまな板の上からでした。

食べやすい大きさに切ったネタを
微妙な色彩のバランスで盛りつけたばら寿司
コハダの銀色が漬のマグロの色合いとマッチした色彩のアクセントが
大変美しく食欲をそそいました。

見本作品はあの美味しかったばら寿司を思い浮かべながら
コハダの代わりに頭の赤い金魚で色彩のアクセントを入れ
器が出来たらばら寿司を作って使ってみようと密かに思っています。
9月レッスンお楽しみに。



オーロラ



このところ異常気象が続いています。
日本のゲリラ豪雨のような現象が起こったり

先日にはユトランド半島で北極圏に見られるオーロラが現れて話題になりました。


オーロラといえば一昨年の8月にグリーンランドの友人宅へお邪魔している時に、
夜中の夜空いっぱいに煌めくオーロラを見ました。
夏にオーロラが見られる事など全く期待しておりませんでしたので
生まれて初めて見る自然のオーロラは
感動的で
ビデオの映像からではわからない自然の計り知れない何かを感じさせてくれました。


近年フィンランドやノルウェーでオーロラを見る日本からのツアーが
盛んに行なわれたいへん人気があるようですが
本物のオーロラを見てから納得致しました。


この感動を器に何か計り知れない何かをデザイン出来るように
これからの制作わくわくしています。


デザインのオーロラがアイデアいっぱいに広がり煌めくように、、、、、、





ムール貝



デンマークは日本のように海に囲まれていますので新鮮な海産物が手に入ります。
特に近年健康志向が高くなり
肉中心から魚貝類をより食べる食生活にかわてきてから
より新鮮なものが手に入るようになりました。

8月に入りいよいよ待望のムール貝のシーズンです。
デンマークの海に潜ると至る所にムール貝がいて採って食べる事が出来ますが
ブラックベリー同様に手間を省いて魚屋で簡単に手に入れています。
今年は型が大変良く大ぶりなものが多いようですが
一キロ¥1,500程度で日本では考えられない価格です。

大きな鍋にバターたっぷりひいてニンニク、細かく切った長ネギをいためます。
そして良く洗った一キロのムール貝をどーといれ少し貝の殻が開いたところに、
ドライの白ワインをこれも気前良くどーといれます。
ふたをして10−12分蒸して出来上がり
殻の貝をピンセット代わりに使いレモンをかけ腕を捲くって
開いたムール貝が笑っているように見えますので
みんなでわいわい食べると一段と美味しいでーす。

2011年8月8日月曜日

ブラックベリー


今年はベリーはたいへんな当たり年で
ブルーベリー,ラズベリー,ブラックベリーが山ほど安い値段で売られています。


家の近くの森に沢山のブラックベリーが群生していて
摘む手間を考えなければただで手に入れる事が出来ます。
誰でも摘めますので取やすい所は
熟すとすぐに摘まれてしまい、
かき分けて入らないと摘めない高い場所しか残っていません。
ただ程高いものはないです。


14歳のよぼよぼの我が愛犬と散歩にでる時間が
いつも遅いので摘めた事がなくいつも手間がかからない
デンマークの八百屋さんで思いっきり摘んでいます。


森のブラックベリーを器にデザインしてみました。
熟した実はいつも採られてしまっていますので
まだ食べられない赤い実にしてみました。
摘めない悔しさか”デザイン的には黒い実より断然美しい”
と独り言を言っています、、、。
 











鳥の絵付け


鳥を最初に写せるようになるまで少なくても3−4年の絵付歴が必要になります。
羽根の毛並みの質感が翼、頭、胸とかなり異なりますが、
特に柔らかな胸の毛の表現で生き生さと清潔感を出す事が出来ます。
筆でその質感の使い分けが出来るようになるまで
最低それくらいの学習が必要になるという事です。

最初に鳥を勉強する場合、器に描いてある鳥を模写する事から始めるのが良いと思います
写真からですと筆さばきや上絵の色の厚さがどのようになるかが分かりません。
レベルの高い作品を見本に使う程、学習される方のレベルを高めてくれます。

そして本格的な第二段階目にはいり
鳥の構造を理解するために鳥の剥製からデッサンの学習をし
動きをイメージ出来るように自然の鳥たちを観察します。
これは絵付けに限った事ではありません。すべての美術の表現に共通する事です。
このベースの蓄えが如何に十分かで描かれる作品の格と質が決まるように思えます。

こつこつと学習し続けることこれが一番大切で近道です。
”鳥を描いて何十年後にやっとそれらしいものが描けるようになりました”
とかっこ良く言えるよう今から描く事を始めてください。






2011年8月6日土曜日

オープンサンド

ランチレストラン"Rådmand David Hus"

ヘルシノア(Helsingør)の駅からすぐ近くの路地にあります小さなレストラン
コロンボルグ城への抜け穴がこのレストランの中にあります。
城へ続く抜け穴どこの国も考える事は同じで
現在はお城に続く穴は閉ざされているようですが
レストランの抜け穴の床が透明なアクリルの床になっていて覗く事が出来ます。


このレストラン、ランチのみのオープンでメニューもオープンサンドのみです。
デンマークのランチは必ずと言ってオープンサンドで,国民食と言っても良い程です。
ライ麦パンの上にバターを塗ってその上に色々な具をのせます。
正式にはニシンの酢漬けから始まり、
カレイのフライやスモークサーモン,茹でた小エビ
その後にローストビーフ、ローストポーク、ハム、サラミと続き
最後にチーズとなります。
それぞれの具材にトッピングするものに決まりがあり
デンマークに来たばかりの時には変なトッピングをして良く笑われたものです。


写真はポークのローストのオープンサンドで
オープンで皮の部分がぱりぱりになるまで焼き上げます。
付け合わせは赤キャベツとピクルスの正式なトッピングです。


お昼はこれだけでかなり満腹になる量です。
料金も大変リーズルナブルで一皿750円でした。
旅行で行かれましたら是非行ってみてください。




2011年8月5日金曜日

サクソンフラワーの魅力


最もヨーロッパの香りがするのがサクソンフラワーのデザインではないでしょうか。
一手一手の筆の流れ,深みのある色合いはサクソンフラワーならではのものです。

ただ近年この手描きによるサクソンフラワーは衰退の一途をたどり
安く大量に生産されるプリントの製品がほとんどを占めるようになってきました。
陶磁器会社も優秀なペインターを養成する余裕もなくなり
技術的な継続が途絶えてしまいそうな状態にあります。

サクソンフラワーの技術は上絵付けの基本のすべてが入っております。
一歩一歩丁寧に論理的に学習する事が大切で,
その上にイメージや色彩表現を入れていくと美術的な作品へと進めることができます。

素晴らしいアンテークのサクソンフラワーの器を見ますと
作者の色彩表現や筆使いのエネルギーが感じ取れ、
その当時にタイムスリップした感覚にさせてくれます。

自分のこれから描くサクソンフラワーも数百年後の人たちに
同じ感じを与える事が出来るようがんばりたいと思います。



SUSHI



コペンハーゲンから50キロ北のわが町HELSINGØRにも
三軒目のお趣旨屋さんが出来ました。
12年間カルフォルニアの日本人寿司店とコペン ハーゲンで修業をしたカンボジアの方で
冷やかし気分で買った寿司に
こちらで食べた寿司では一番美味しくて驚かされました。
中華レストランで作っていたり専門店でも家庭で作るレベルのお店が多い中、
たいへんレベルがアップして来た感じがしました。
思えば40年前デンマークに来た時に
寿司が今のようにデンマークの食文化の中で
ポピュラーな食べ物になるとは想像も出来ませんでした。

大変な加速度で文化がどんどん混ざり合っている事が感じられます。
これで携帯電話に同時通訳をしてくれる音声機能が出来き、
言葉の垣根が取れたら世の中どうなるのでしょうか。
孫の時代はそんな時代になることでしょう。



2011年8月4日木曜日

空白

 
器に何を描くか、何を描いたら良いのか
器の空白の部分に何を表現し感じさせたいのか
空白が表現したいメインの部分
水、空気、光の流れの表現
白磁の器では感じさせる事が難しい部分
絵付ける事により誰にでも簡単に感じさせる事が出来る
これが絵付けの醍醐味です。

2011年8月3日水曜日

お昼寝


今日も朝からデンマーク晴れ
気温も上がりましたが、湿度が低いので大変快適
孫もクルミの木の下ですやすやお昼寝
虫も少ないので蚊帳もいりません。
真冬でもしっかり防寒して乳母車で外でお昼寝で、
しっかりと自然のエネルギーを吸ってすくすくといった感じです。
クルミの木の陰が大変美しかった一日でした。

新レッスンの準備


9月から来年展示会のためのサクソンフラワーの新レッスンを企画中です。
レッスンの準備は大変時間がかかりますが、
私の大変好きなアイデアを生み出す時間でもあります。

今回は生徒の方々にご自身のイメージに合ったデザインを生み出して頂けるよう
花がスモーキーカラー、葉の部分がモノトーン、
花がホワイト、葉の部分がゴールドとブラウン系、
花が淡いピンク、葉がブルー系、
といった色彩の色々なパターンで見本作品制作中です。
考えつく色々な色彩の組み合わせで作品を描いておりますと
新たなアイデアも生まれてきます。

後一ヶ月でどれくらいアイデアが出せるか自分自身でも楽しみです。
生徒の方々は次回9月からのレッスンお楽しみに。

2011年8月2日火曜日

パンジー



昨年庭に植えたパンジーの種が風に飛んで
車庫の横にかわいい花を咲かせています。
同じ株からでているのに白と濃い紫の花が一輪だけ
混じって咲いていました。
以前デザインしたカップと雰囲気が似ているので
もう一客この色合いで制作してあげようと思いました。
彼らが散ってもカップにその可憐な姿を留めておくように、、、。

2011年8月1日月曜日

重なりの美


器をデザインする上でサイズの異なったものを重ねますと、
一枚の器では表現出来ない立体的は面白さを出す事が出来るのと同時に
重ねて出来る陰もデザインの一部になります。
陰までデザインの一部にする発想
 
頭をより柔らかくしてデザインを考えてみましょう。
どのように料理を盛るかをイメージすると
色々なデザインのヒントが浮かび上がって見えてきます。
デザインはそんなイメージの中から沢山生まれてきますので、

色々な白磁と作品と重ね合わせ使ってみてください。
器を洗う手間を決し惜しまないように、、、、。